吹奏楽

ユーフォニアム初心者はどんな練習をすればいいの?経験者体験談を公開!

吹奏楽団でユーフォニアムになったけど、入部するまでこんな楽器があるなんて知らなかった^^;

最近では、「響け!ユーフォニアム」というアニメによって、認知度が高くなり始めた人も多いはず。

しかし、ユーフォニアムを始めたはいいけど、どんな練習をすればいいか分からない・・・・

そんな、悩めるユーフォニアム奏者のために

 

ユーフォニアム初心者はどんな練習をすれば上達するの?

ユーフォニアム経験者が悩んだ事とその克服法

 

について、経験者の方にインタビューしてきました。

ユーフォニアム初心者はどんな練習をすればいいの?

ユーフォニアムは、吹奏楽の中で中音域のパートを担当します。

その音色は、すごく綺麗なもので、吹奏楽には欠かせない音色になっています。

意外にソロも多く、本当に金管の楽譜?という位木管楽器のパッセージと同じ動きをする曲も多々あります。

コラール系の曲で、ユーフォニアムの響きを聞いたら、本当に厳かな雰囲気になりますね^^

 

それでは、そんなユーフォニアムが、上達する為にはどんな練習をやればいいのでしょうか?

ユーフォニアム経験者の方に質問してきましたので紹介します。

ケース1(40代・女性・経験年数:5年)

ロングトーン(B♭からハイB♭)
タンギング((B♭からハイB♭それぞれ四分音符、八分音符、三連符、16部音符)
半音階スケール(B♭からハイB♭)
教本(ティップスとかトレジャリーとか3Dとかだった気がします。題名は、ちょっと忘れてしまいました)
などの基礎にだいたい30分
その後は、譜読み、楽譜の中の苦手な箇所の練習、楽譜の難しい運指の練習などに費やしました。
コンクールや演奏会前の譜読みで忙しい時は、基礎はあまり時間をかけられませんでした。

 

ケース2(10代後半・女性・経験年数:3年)

ロングトーン→lowB♭~highF8拍、lowB♭~B♭16拍、リップスラー→80、132のテンポで、
半音階→lowB♭~B♭(16音符で)、
(マウスピースのみ)タンギング→練習二分音符→四分音符→八分音符→三連符→十六分音符(各4拍ずつ)80、132のテンポで、
リズムトレーニング→126のテンポで(同じパートまたはチューバパートと一緒に)、
ユニゾン練習→80のテンポで、
この基礎練習を毎日、曲の練習の前に30分程度行います。
定期的に、どこまで息が続くか、60のテンポでB♭を息が続く限り出し続けることもしました。

 

ケース3(20代後半・女性・経験年数:2年)

ロングトーンB♭~B♭まで8拍(テンポ60)、
全音(各調の音階で)・半音の音階練習(テンポ80で4分・8分・16分音符それぞれ)、
リップスラー(上→下→上、下→上→下の音で半音ずつ)(テンポ80~120)、
タンギング・ダブルタンギング(テンポ80~160)

 

ケース4(20代・女性・経験年数:3年)

腹式呼吸トレーニング (8拍で吸う 1拍置き 8拍で吐く、だんだん吸うカウントを短くしていく…4拍、2拍)
マウスピーストレーニング マウスピースを使い、出したい音を出せるようトレーニング
ロングトーン ベーシック音階を16拍
タンギング 4カウントずつ 4分音符→8分音符→3連符→4連符→全音符までやりました
(トゥーートゥーートゥーートゥーー トゥートゥートゥートゥートゥートゥートゥートゥー トゥトゥトゥ トゥトゥトゥ トゥトゥトゥ トゥトゥトゥ トゥクトゥクトゥクトゥクトゥクトゥクトゥクトゥク トゥー――― という感じです)
指の練習 滑らかに動くようにする楽譜を見ながら行いました

 

ケース5(28歳・女性・経験年数:6年)

まずはマウスピースだけで音階を吹きます。
そのあとにマッピを楽器に付けてロングトーンの練習をします。
私はタンギングが苦手だったので、4分音符、8分音符、16分音符とタンギングの練習をしました。
リップスラーも練習しました。
基礎練習を30分ほどしたら、課題曲などの練習をします。
チューニングをしてみんなと音を合わせてから開始します。
最初は何小節まで演奏するか決めて、ゆっくりとしたテンポでみんなと合わせていきます。

ユーフォニアムの練習は、ロングトーンとリップスラーがメインになるかと思います。(金管楽器全般に言えることですが)

高音をいかに綺麗に響かせることが出来るかが、最初の難関でしょうか?

きれいな音を出すための訓練をまずはゆっくりやる事が大切ですね。

 

ユーフォニアム経験者が悩んだ事とその克服法

ケース1(40代・女性・経験年数:5年)

●どんな悩みがあったのか

私は基本的に肺活量が足りず、フレーズて息が続かないなどがあって苦労しました。
そうなると、ロングトーンも続かないし、大きな音が出せない、小さな音も安定して出せない、曲の終盤でバテてしまうなど、様々な支障がありました。
元々、体力もなかったのが原因だったかもしれませんし、今思うと歯並びに問題があったり、やアンブシュアも良くなく、息が漏れていたのかもしれません。
ソロを吹く時も、かなり頑張ってようやく吹けた感じです。

●その悩みをどうやって克服したのか

とにかくロングトーンに力を入れて、たくさん練習しました。
ffで出したり、ppで出したりするなど、安定して出せるように努力しました。
また、長く伸ばそうと思わず、出せる限りの最大音量をバンっと出す、という方法も、周りに迷惑がかからない時はやりました。
これをやると、自分の中の無意識のリミッターが解除されて少し改善された気がします。
それで実際壁を乗り越えられたか、というと、正直言って改善はされたかどうか…。
でも、自分の中で自信には繋がったかと思います。

 

ケース2(10代後半・女性・経験年数:3年)

●どんな悩みがあったのか

音が硬く、ユーフォニアムの柔らかさがない。
音に優しさがない。
ハイトーンが苦しい。→聴いてる人にも分かってしまう。
体力がないため、息が続かない。また、立奏の時にすぐ疲れてしまう。
アンブシュアが乱れる。→乱れていると口に変に力が入ってしまい、すぐに疲れてしまう。
マーチングの時、(ユーフォニアムをマーチング用の形に変える)段々とベルが下がってしまう。又、楽器の上げ下げがキビキビできない。(だるそうに見えてしまい、かっこよくない。)

●その悩みをどうやって克服したのか

肩に力が入らないよう、リラックス(1回力ぐっと入れて抜く、肩が上がらないように意識する)して吹く
腹式呼吸を意識。
一旦寝そべり、息を吸った時お腹に空気が入るのを触って確認→ゆっくり体を起こしていく→体を起こした時にもできるようにする。
筋トレ(毎日腕立て20回、腹筋100回)をする。
冬はランニングをする。
アンブシュアを変えるのに徹底。
本や、インターネットで調べ、自分に合う形を探す。
息がどう管に入って音がなるのかを意識しながら吹く。
どうやったら真っ直ぐ息が管に入るのか研究する。

 

ケース3(20代後半・女性・経験年数:2年)

●どんな悩みがあったのか

長いフレーズやロングトーンで息が続かない(後半になるときれいに吹くことができない)、
音によって音色が広がり気味なことがある、
高音の音程が不安定、ユーフォニウム特有の柔らかな音色がうまく出せない

●その悩みをどうやって克服したのか

ブレスが長く続くよう、ロングトーンのテンポや拍数を考え、肺活量を鍛えた。
手本にする音色を決め、周りの人にアドバイスをもらいながら音色の研究をした。
高音域が広げられるよう、アンブシュアの見直しや奏法のコツを調べて実践した。

 

ケース4(20代・女性・経験年数:3年)

●どんな悩みがあったのか

初心者だったため、ます音を出すのに苦労しました。
唇の使い方がわからないため、自分がどの音を出せているのかどんな音を出せているのかわからず、先輩から音が汚いと言われ初めて自分が音を出せていないことに気が付きました。
管楽器の綺麗な音は「パー」と広がる音かと思いますが、当時私が出していた音は「バリバリ」と出ており、低い音になるにつれてひどく(おそらくマウスピースにしっかり唇がはまってなかった?)、チューニングも合わせづらかったようです。

●その悩みをどうやって克服したのか

唇の形、空気の出し方によって音階を変える練習とロングトーンを1発で出せるよう練習しました。
音の波形を自分の中でイメージをし、だんだん大きくなるのではなく、頭からパッと広がるようなイメージを作り、腹式呼吸をダイレクトに音として出す練習を行いました。
低い音も体をこわばらせたり、息を細くするのではなく、むしろ普段の呼吸法より深く広く吐き出すイメージで行うよう意識した結果、5か月ほどで「つやのある音」と周りから褒められるような音を出せるようになりました。

 

ケース5(28歳・女性・経験年数:6年)

●どんな悩みがあったのか

ハイBなどの高い音がなかなか出すことができなかったのでとても苦労しました。
口を極限まで狭めて、音を出すように頑張りました。
しかし高い音を頑張って出そうとすると、か細い音が鳴ってしまいます。
またマウスピースに口を強く押し付けてしまい、いつも口にマウスピースの痕がついてしまって恥ずかしかったです。
また私はタンギングが苦手で、よくタンギングの練習をしていたのですが、仲間の方が演奏が上手だったので悔しくて堪りませんでした。

●その悩みをどうやって克服したのか

高い音を出すときは口を狭めることにしか集中してなかったので、マウスピースの下に息を送ることも考えて(息の方向)練習しました。
また唇のまわりの筋肉を鍛えることを先輩にオススメされたので実践しました。
唇の両端に力を入れて吹いたら良いとのアドバイスも頂いたので頑張りました。
そしてマウスピースに唇を押し付けすぎないように意識しました。
タンギングは基礎練習を何回も継続して練習しました。
最初はゆっくりとしたリズムで、だんだんリズムを早くしていきました。

やはりユーフォニアムの経験者の方の悩みは、高音関係が多いですよね。

本当にきれいに響かせることが求められるユーフォニアムなので、他の楽器以上にシビアになる方は多いです。

ただ高音は、唇を押し当てすぎたり、無理に出したりしがちですが、それだと汚い音しか出ませんよね。

やっぱりいい音を聞いて、そのイメージをもって演奏することが大切だと思います。

 

ユーフォニアム奏者としては、神のような存在である外園祥一郎さんの動画が凄くためになると思います。

YouYubeで一度見てみてくださいね。

Hokazono Channel

 

ユーフォニアム初心者の練習方法と悩み・解決方法まとめ

今回は、ユーフォニアムの練習方法、ユーフォニアム特有の悩みとその解決方法をまとめました。

柔らかく美しいサウンドを持ちながら、中音域を支えるユーフォニアムですが、やはり安定的にきれいな音を出すことがまず大事になりますね。

 

演奏会でも、ソロなどを吹けば本当に目立ちますし、魅了される人も多いはずです。

きれいな音色を目指して、ゆっくり練習してくださいね。

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